おるたな気分

おるたな気分

ただ好きを発信する

デュラパンは医者のミスか?入院延期で訴訟危機

 

手術室勤務2年目の看護師です。

先日こんなことがありました。

”硬膜外穿刺の際に、穿刺針が硬膜に達してしまった。”

つまり、針を挿し過ぎてしまったということです。

これをデュラパン(偶発的硬膜穿刺)と言います。

硬膜外麻酔の合併症として、一番注意すべきものです。

 

デュラパンの何が問題であるか

硬膜外へ投与すべき局所麻酔薬が、仮にその奥のくも膜下に投与されると、効果が心臓や呼吸に関わる神経にまでおよび、心拍数の低下、呼吸抑制、場合によっては呼吸停止になります。

だから特に注意が必要なのです。

 

穿刺中に下肢の痺れを訴えた

通常デュラパンをした場合、髄液が逆流してくるので、そのままカテーテル留置をすることはありません。

稀に、カテーテルが硬膜とくも膜の間に留置されることもあり、その場合は髄液の逆流はなく、手応えは硬膜外と変わりません。

今回デュラパンに気づけたのは、患者さんが下肢の痺れを訴えたから。

施行中に麻酔科医は必ず、声掛けしながら患者さんの状態を確認するのですが、その時の訴えがデュラパンを思わせる内容だったのです。

すぐにカテーテルを抜いて再穿刺。

念の為術後CTで、カテーテルの位置を確認。

問題はなかったが、頭痛の訴えが術後続いたので『デュラパン』と確定。

1回目の穿刺が原因であるとの結果でした。

 

ブラッドパッチで穴を塞げ

当患者さんは術後1週間くらいで一度ブラッドパッチを行いました。

硬膜外腔に患者さん自身の血液を注入して、硬膜外腔組織の穴を塞ぎ、髄液の漏出を止める治療法です。

その後、症状は安定しているみたいですが入院期間が伸びてしまいました。

 

延期分の入院費は誰が負担するのか

もし私が家族側だったら、延期分の入院費は払いたくないというのが本音。

だって、病院側のミスでしょ?と思うから。

現にそのような内容で患者側ともめているみたいです。

 

ただ、

  • デュラパンは合併症のひとつであり、その説明(IC)もされていた。
  • 意図的に硬膜に穿刺したものではない。

これらのことから、患者側の言い分は通らない(難しい、、、)というのが現状です。

それでも納得できない場合は、一度延期分の入院費を支払って、その後に裁判を起こすということになるらしい。

 今後の進展はいかに、、、、。